生活習慣病の歯周病がもたらす問題①
歯周病はお口の中の問題だけでなく、全身疾患への関与がとても多くあります。過去のブログで糖尿病やアルツハイマー、誤嚥性肺炎などについて書きましたが、その他の疾患へどのような関与があるのか?今回は生活習慣病との関わりについて第一弾としてお話していきます。
●生活習慣病とは?
食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気です。糖尿病、肥満、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、痛風、大腸癌、肺扁平上皮痛、慢性気管支炎、アルコール性肝炎などが含まれ、日本人の3分の2近くが生活習慣病で亡くなっています。
●狭心症・心筋梗塞
動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来、血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まりる原因となります。
●脳梗塞
脳の血管のプラークが 詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て脳血管が詰まる病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
お口の中を清潔に保つことで、全身的に守れる事があります。定期的に検診を受けて健康を維持していくことをおすすめします。