北砂小嶋歯科クリニックブログ blog

睡眠時無呼吸になる理由は?

寝ているときに呼吸が止まってしまったり、いびきがひどかったりすることありませんか?今回は睡眠時無呼吸症候群についてお話していこうと思います。


睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群とは英訳するとSleep Apnea Syndromeと言い略してSAS(サス)と呼称されています。

無呼吸とは、10秒以上呼吸が止まってしまうことを言い、睡眠中にこの無呼吸が1時間に5回以上または、7時間以上の睡眠で30回以上ある状態を睡眠時無呼吸症候群と言います。

寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付く事が出来ないため検査、治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。

この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が起きている時の私たちの活動に様々な影響を及ぼし、気付かないうちに日常生活にリスクが生じているのです。

 

睡眠中に呼吸が止まる二大要因

①閉鎖性睡眠時無呼吸症候群(喉や気道が塞がってしまうタイプ)

SAS患者の9割がこの閉鎖性睡眠時無呼吸タイプに該当します。

肥満あるいは舌と歯列の大きさのバランスが崩れていると障害を生じやすく、睡眠時に上気道(口腔、鼻腔、咽頭、喉頭)で通気障害が生じて発生し酸素濃度の低下により睡眠が浅くなり大きないびきとなるまで続きます。

体型の変化や生活習慣病の発生も増える30~50代の男性に多く発症し、女性よりも男性に多発する要因として男性特有の脂肪のつき方や体型に関係しています。

女性ホルモンの一種のプロゲストンに呼吸中枢を刺激する働きがあるため女性の発症は男性よりも少ないとされていますが、閉経後にはプロゲストンの分泌の低下、加齢による筋肉の弱まりなどにより発症率が上がります。しかし、更年期の症状と似ているため見逃しやく注意が必要です。

子供の睡眠時無呼吸症候群は扁桃やアデノイドが肥大していると発症しやすいです。

②中枢性睡眠時無呼吸症候群(脳からの呼吸指令が出なくなるタイプ)

外傷や打撲などの後遺症として発症し、脳の呼吸中枢機能に異常があり呼吸を正常に行えません。睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度です。

ここで簡易的な眠気テストをしてみましょう。

合計点が高ければ高いほど睡眠障害の何かしらの疑いが高くなります。

13点以上の方は要注意です。

睡眠時無呼吸症候群の客観的診断としてはスリープラボにおけるポリソムグラフィによる心電図、脈拍、胸郭の動き(呼吸運動)、鼻口の空気の呼気、吸気の流れ、血中酸素飽和度、いびき音などのデータが測定でき正確な診断ができます。

 

治療法

*体重の減少

*基礎疾患の治療と誘因の除去

*睡眠体位の誘導

*口呼吸の抑制

*経鼻的持続陽圧呼吸装置

*外科的治療

*スリープスプリント

*その他

スリープスプリント

歯科での治療法としてはスリープスプリントがあります。

スリープスプリントのメリット

*いびきの解消

*口にはめるだけで高い効果

*比較的安価

*小型で旅行出張に持ち運べる

*負担が少なく長期継続できる

*口呼吸、歯ぎしりの悪習慣改善

 

スリープスプリントの保険適応は内科医の診断書が必要になります。


残存歯が少ない、虫歯、歯周病、顎関節の痛みなどがあると適応できないこともありますので 歯科医にご相談下さい。

 

お問い合わせ

ご予約・お問い合わせは
こちらまでお気軽にどうぞ!

03-5677-1182 タップで電話する