あいうべ体操の効果✨
あいうべ体操とは、舌の筋肉(舌筋:ぜっきん)をはじめ口元の筋肉が鍛えられる体操です。口呼吸の改善によってさまざまな効果が得られるほか、顔のたるみ・しわの改善による美容効果、脳の血流をアップさせる効果など、多くの効果が得られます。
お子様の口腔機能不全の改善にも効果的です。
あいうべ体操のやり方
あいうべ体操は、「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かすだけの簡単な体操です。声は出しても出さなくてもかまいません。大きく口を動かし、ゆっくりと行うのがポイントです。
これも5秒キープします。
前に出すのではなく、顎先に向かって伸ばすような感じで行いましょう。
これも5秒キープします。
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、それぞれ5秒ずつキープして行い、これを10回繰り返します。10回を1セットとし、1日に3セット行うと効果的でしょう。行うタイミングは入浴中や就寝前がおすすめです。
痛みのある方はできる範囲で行いましょう
あいうべ体操では口を大きく動かすことが大切ですが、顎関節症の方や口を開けると痛みがあるという方は、顎関節に負担をかけない「い」と「う」の工程のみを繰り返すなど、無理せずできる範囲で行ってください。
あいうべ体操で鍛えられる筋肉
口周りにはたくさんの筋肉があります。口腔周囲筋と呼ばれ、舌・頬・唇・顎などの筋肉が含まれます。口腔周囲筋は、会話や食事(咀嚼)で日常的に使われていますが、十分に使われていないというのが実情です。
あいうべ体操では、「あ」「い」「う」「べ」の口の動きによって、次のような筋肉をしっかりと使い、鍛えることができます。
あいうべ体操で使う主な筋肉
あいうべ体操の驚くべき4つの効果
あいうべ体操では、口元を中心としたさまざまな筋肉を鍛えることができますから、多くの効果が得られます。
01口呼吸の予防・改善
通常、正しい舌の位置は、舌が上あごのくぼみ(硬口蓋:こうこうがい)にピッタリとくっついている状態です。ところが、舌の筋肉が衰えると舌の位置が下がります。これにより、下顎が下がって自然にぽかんと口が開きやすくなってしまうのです。
あいうべ体操により舌や口周りの筋肉を鍛えることは、口呼吸の改善につながり、さまざまな効果が得られます。
口呼吸を改善することによって、次のような効果が得られます。
- 免疫力UP
- ドライマウスや口臭の改善
- 虫歯や歯周病のリスク低下
- 見た目の印象がよくなる
- いびきの改善など
02脳の活性化
舌筋には、舌下神経(ぜっかしんけい)が分布しています。舌下神経は脳神経の一つであり、脳に直接つながっています。そのため、舌を動かすことで効果的に脳を刺激し、活性化することができるのです。
03小顔効果(顔のむくみ解消)
普段の生活で十分に使われていない口周りの筋肉を鍛えることで、引き締め効果やリフトアップ効果が得られます。さらに、顔や首の血行が促進されるため、むくみを解消する効果もあります。
04ほうれい線などのしわの解消
口元の筋肉のたるみは、ほうれい線などのしわができる原因になるため、あいうべ体操で口周りや舌の筋肉を鍛えることはしわの解消に有効です。
また、血流を改善し、新陳代謝を促進する効果も期待できます。
あいうべ体操はいつでもどこでも、誰もが簡単に取り組むことができるトレーニングです。
口呼吸が癖になっており鼻呼吸に改善したいという方はもちろん、あごのたるみやしわなど、アンチエイジングに取り組みたいという方は、ぜひご自宅などでチャレンジしてみてください。