ドライマウスって何??🤔
ドライマウスとは、口腔内の唾液の量が不足している状態を指します。唾液は口腔内の健康に不可欠であり、食事の消化、口臭の抑制、歯のエナメル質を保護し、口腔内のバクテリアのバランスを維持する役割を果たしています。したがって、
ドライマウスは口腔内の機能に影響を与えてしまう為、予防することが重要です。
●ドライマウスの原因
最も一般的なものは薬物の副作用、ストレス、神経系の問題、口腔内の放射線療法などが挙げられます。また、年齢や唾液腺の損傷もドライマウスの要因となります。唾液の量が不足すると、口腔内のpHが低下し、バクテリアの増殖が促進され、口臭や歯周病などの問題が引き起こされる可能性があります。
●ドライマウスの症状
口の乾燥感、口臭、舌のひび割れ、食事中の飲み込み困難、口内炎などが含まれます。これらの症状がある場合、歯科医師は患者さんに適切な治療や対処法を提案することができます。
●ドライマウスの管理
⒈薬物の副作用が原因である場合
医師と相談して薬の変更を検討することが重要です。
⒉口腔内の保湿を促進
口の周りの保湿剤や唾液代替物を使用することが有効です。水分摂取量を増やすことも重要であり、特に食事中に水を飲むことが口腔内の唾液の生産を促進するのに役立ちます。
⒊口腔内の清潔を保つ
口腔内のバクテリアの増殖を防ぐために、定期的な歯磨きやフロスの使用に加えて、口腔洗浄剤やマウスウォッシュを使用することで、口腔内の細菌の増殖を抑えることができます。口腔内の清潔を保つことは、歯周病や口内炎などの合併症を予防する上でも重要です。
⒋飲食物の選択、生活習慣
アルコールやカフェインが多く含まれる飲料は唾液の分泌を抑制する可能性がありますので、適度な摂取に留意することが大切です。また、酸性の食品や飲料も口腔内のpHを低下させ、歯のエナメル質を傷つける恐れがありますので、適切な量を摂取することが重要です。
口呼吸や喫煙といった習慣もドライマウスを悪化させる要因となりますので、これらの習慣を改善することも重要です。口呼吸を改善するためには、鼻呼吸の練習や適切な睡眠姿勢の確保、喫煙をやめるための支援を受けるなどの方法があります。
ドライマウスは口腔内の健康に深刻な影響を与える可能性がありますが、適切な管理と予防策を講じることで、症状の軽減や合併症の予防が可能です。患者さん自身が日常生活での注意を払い、定期的な歯科健診を受けることで、口腔内の健康を維持し、快適な生活を送ることができます。