歯の神経について①
みなさんは歯医者さんで「歯の神経を取りましょう」と言われたことがありますか?
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。歯が痛くなっても放っておくと痛みが治まる場合もあるので、人によっては歯科医院へ行かずに済ませることもあるでしょう。それを繰り返しているうちに痛みがひどくなってしまい、歯科医院で神経を取る必要がでてくるケースもあります。
では、歯の神経を抜くことにメリットはあるのでしょうか?
今日は歯の神経について①として、神経の役割についてお話していきます。
●歯の神経とは●
〇歯の神経のある場所
歯の神経があるのは歯の根の中で、形は網目状と言われています。
軽い虫歯の場合に痛みがないのは歯の表面には神経がないからで、痛みがあるということは歯の根っこの部分にまで虫歯が進行してしまっているということになります。
〇歯の神経の役割、重要性
歯に神経が存在する理由は歯の痛みや異常などを知らせるためです。
歯の神経が正常に働くことによって不快感や痛みを感じることができ、対処できます。もし、神経がなければ虫歯が進んで症状が悪化しても症状に気づきません。不快感や痛みを感じられることは重要な意味を持っているのです。
神経があるせいで不快感や痛みがある・・などと悪者のように言われますが、神経にはさまざまな役割があり、加齢に伴い噛み合わせが変化するのに合わせ自然に対応でき、すり減ることで噛み合わせがずれるのを防いでくれる役割があります。
〇虫歯や温度差を伝えてくれる
歯の神経は虫歯の発生を痛みで知らせてくれることや、温度を感じとるなどの役割もあります。痛い、しみる、熱い、冷たい・・など歯の近くをつかさどっている神経ですが、歯は知覚過敏や虫歯になったことなどの異常があると教えてくれたり、食事の際においしく食べるために必要です。
神経がなくなると、痛みを感じなくなるため虫歯になっても自覚症状がないので進行してしまうことが多いです。
〇歯に栄養分を運ぶ
神経の中の血管を通じて酸素や水分、栄養分などを象牙質へ運んでくれます。歯はそのおかげでツヤや丈夫さを保つことができます。
また、神経がなくなると、栄養分も水分もなくなってしまい、枯れ木のようになってしまうと言われています。歯が脆くなり、欠けたりヒビが入りやすくなったり、歯の色がだんだんと茶色くなってきて、寿命も短くなります。
次回は神経を取るメリット、デメリットについてお話していきます。