土台(コア)とは??
神経を取った歯や歯の大部分がむし歯などでなくなってしまった時に、土台をつくって、それから被せ物をしていきます。今回はこの土台についてお話していきます。
■土台とは
歯の頭の部分が大きくなくなってしまった状態で、被せ物をしようとすると支えがないので、すぐに取れてしまいます。歯に土台を作るのは、この支えを作るためと歯の強さを補強するために作ります。
神経を取った歯は、栄養がいかなくなるため歯自体の強度が弱くなります。それを補強するために土台を作ります。土台のことを「コア」といいます。
■土台の重要性
歯の土台は目立たない部分ですが、とても重要な治療です。どのような素材の土台を使うかによって、その歯に将来起きるかもしれないトラブルの発生率や歯の寿命が変わります。
歯の土台は、家に例えるならば基礎や柱に当たる部分で、家は基礎や柱がしっかりしていなければどんなに見栄えのよい家でも長持ちしません。さらに万一の大地震にも耐えられてこそ、安心して住めるのではないでしょうか。
これは歯の土台についても同じことがいえます。被せ物(差し歯)がきれいで長持ちするものでも、その下の土台や歯の根に問題が起きれば、抜歯や歯全体の再治療が必要になります。
■土台の素材による違いメリット・デメリット比較
土台の素材は金属で作られた『メタルコア』と、プラスチックの素材で作られた『レジンコア』『ファイバーコア』の3種類が一般的に使用されています。
*メタルコア(金属):安くて丈夫だが金属アレルギーのリスクと見栄えが悪い
<メリット>
保険適応可なので安価
金属なので丈夫
<デメリット>
歯よりも強度が強いため歯を割ってしまう可能性がある
金属アレルギーの危険性
金属が透けて見えることがある
*レジンコア(プラスチック):安くて見栄えは良いが強度が弱い
<メリット>
保険適応可なので、安価
素材に柔軟性があるため、歯が割れる原因になりにくい
光を通すため、透けない
金属アレルギーの危険性がない
<デメリット>
強度が金属より劣る
残っている歯の量によっては適応できない
*ファイバーコア(強化プラスチック):丈夫で見栄えも良いが自費診療
<メリット>
素材に柔軟性があるため、歯が割れる原因になりにくい
光を通すため、透けない。
金属アレルギーの危険性がない
白いため、審美的に優れている
<デメリット>
自費診察となるため高額
歯を長持ちさせる為にも土台はとても重要となります。歯を失わないためにも虫歯を放置せずきちんと治療を行う事をおすすめ致します。