北砂小嶋歯科クリニックブログ blog

子どもの食事・飲み物とむし歯の関係性②

前回はむし歯になる条件や、食事をすると口の中で何が起こっているのか?についてお話しました。子どもの食事・飲み物とむし歯の関係性①

今回は続き!おやつの食べ方や予防についてお話していきましょう🤗


■子供の「むし歯予防の三か条🦷」

1、おやつの時間を決める

子供は体が小さいので、1回の食事で食べられる量も少なく、子供が必要とする栄養が三度の食事では摂りきれません。そのため、おやつでおぎなう形になるので、子供にとっておやつは「食事」に値します。砂糖や油が多い食べ物(ケーキ、パン、スナック菓子など)はお米などに比べて満腹感が得られにくいこともあります。
「どう食べるか(食事回数)」は「何を食べるか」で決まってきます。
理想のおやつは、おにぎり、サツマイモ、ジャガイモ、とうもろこし、果物、干し芋、せんべいなどです。だらだら食べることを避けるためにも、おやつは「メリハリのある与えかた」をしてあげてくださいね。

2.夕食前の1時間は飲食しない

夕食前に飲食をすると、血糖値が上がり満腹感を覚えます

夕食をあまり食べることができない

夜寝る前に小腹がすきます

寝る前の間食につながり

むし歯ができやすくなり、朝お腹が空いてなくて朝食を十分に食べられないことに。
こんな悪いサイクルにあてはまらないように気を付けましょう。

3.甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない

気軽に飲ませていませんか?清涼飲料水や乳酸菌飲料。市販されている清涼飲料水にはおどろくほど糖分が多いのです。

果物のジュースには果糖と呼ばれる果物由来の糖分が豊富に含まれています。果物の種類によっても違いはありますが、豊富な甘さを持つリンゴジュースの場合、その量は30グラム!
角砂糖1個(約4~5g、19cal)はコップ一杯のお水を沸騰させるだけのエネルギー、に相当するそうです。ご飯半膳、食パン半切れ、ミカン2個分と同じだとか・・・
また、乳酸菌飲料も思っている以上に糖分の多い飲み物です。
これら糖分の多い飲み物を与えるときには飲む回数などに注意してくださいね。

■カミカミ効果で良いことづくめ!

「歯磨き」はもちろんですが、栄養バランスのいい食事を良く噛んで食べることもとても重要です。
よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進されます。その唾液によって溶けだしたミネラル成分を元に戻しむし歯予防してくれます。また、軟らかいものばかり食べていたり、ストレスにより唾液が出にくくなっている子供さんも多いようです。
よく口の中が乾き、食事中に水やお茶がないと食べられない。歯ぐきが真っ赤に腫れている、食欲がない。
などあてはまる要素があれば、お口の中にストレスがあるのかもしれません。最近では口呼吸のせいでお口がいつも開いている状態なども多くみられますよね。そうなると唾液の分泌量が少なくなってしまい、再石灰化が活発にできません。
また、噛むことは「キレにくい子供」を育てます。怒りや恐怖に走る偏桃体にブレーキをかけるのは前頭前野で、その前頭前野の発達には「噛む」ことが深くかかわっていることがわかっています。
歯並びも噛むことで並びが良くなるといわれています。食事やおやつの時に良く噛んで食べられるひと工夫を!キシリトール入りのガムやタブレットもおすすめです。(ちなみに、市販のものはキシリトール50%くらいですが、歯科医院で取り扱うキシリトールガムやタブレットはキシリトール100%です!)

【子供のむし歯予防には…】
子供にミュータンス菌をうつさない
おやつの時間を決めて、規則正しい食生活を!(夕食前1時間は飲食しない)
甘い飲み物を控える
良く噛んで食べる
歯の予防治療(定期検診)
お家ではしっかり歯磨き(幼い子には親が仕上げ磨きを)
フッ素やキシリトールを有効活用


まずは、お母さんや周りの大人が率先して実践。そうすれば子供も自然と身に付きやすくなります。お試しください!

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